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2010年1月 2日 (土)

私とPowerMacintosh 8100 (1994年~1995年)

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ありがとう!PowerPC & PowerMacintosh !!

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 1991年10月にアップルのジョン・スカリーはIBMとPower PCのライセンス契約を結びました。当時のパーソナルコンピュータ市場ではマイクロソフトのWindowsとインテル社製プロセッサが市場占有率を高めつつありました。また、CISCアーキテクチャのPentiumプロセッサの開発も順調に進んでいたそうです。RISCアーキテクチャのPowerPCプロセッサは、拡大するマイクロソフトとインテルによる支配に対抗するため、開発が進められたそうです。

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Powerpc01  

 PowerPCはApple社、IBM社、Motrola社で共同開発されたRISCプロセッサです。それまでのMacintoshに搭載されていた68K(ろくはちケー)と呼ばれる680x0ファミリのCISCプロセッサでは、1つの命令で多くの作業を行う為、CPUの構造が複雑になり、実行速度向上の障害となっていたそうです。当時、その様な状況下で、新たに誕生したRISCプロセッサのPowerPCは命令セットを単純なものに限定し、それらを高速に実行できる様に設計されていました。この為、初代Power Macintoshに始まり、G2と呼ばれた二代目Power Macintosh、さらにG3、G4、G5とPower Macintosh用のCPUとして、長期間、採用されて来ました。

 IBMではPOWERアーキテクチャの元にPOWERというRISCチップを採用したシステムを開発してきたそうです。PowerPCのPCの意味は「Perfomance Chip」の略称との事です。

 当時、PowerPCプロセッサとPentiumプロセッサではどちらが速いのか?との疑問がありましたが、同クロックで整数演算性能を比較するのであればPentiumが上回り、浮動小数点演算性能を比較するとPowerPCが上回っていたそうです。

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1994年

Power Macintosh 8100/80: Technical Specifications

Power Macintosh 8100/80AV: Technical Specifications

Welcome_powerpc01

 1994年4月に発売された初代Power Macintoshは起動音がギターの音色で、システムの起動画面に「Welcome to Power Macintosh.」と表示されていました。小生が、これに初めて遭遇した時、強い衝撃を受けました。当時はこれだけで、それまでの68Kマシンとは違うんだなと感じ、新しく採用されたOSの漢字Talk7リリース7.1.2にも強い憧れを持ったのでした。

 初代Power Macintoshの日本での登場は第一弾としてPowerPC 601を搭載したPower Macintosh 6100/60、7100/66、8100/80が発売されました。

※演奏はジャズギタリストのスタンリー・ジョーダン氏との事です。

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1995年

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Power Macintosh 8100/100: Technical Specifications

Power Macintosh 8100/100AV: Technical Specifications

Power Macintosh 8100/110: Technical Specifications

Power Macintosh 8115/110: Technical Specifications

 続いて、日本で1995年1月12日に発表されたのが、初代Power Macintosh第二弾としてPowerPC 601のクロック周波数を旧機種より1ランク上げたPower Macintosh 6100/66、7100/80、8100/100の3機種でした。OSには漢字Talk7.5が搭載されていました。

 さらに、初代Power Macintosh第三弾として、1995年2月25日に発表されたのが8115/110で、印刷・出版向けが謳われていました。同時に専門分野向けに特化して、「アップル・パブリッシング・パートナー・プログラム」として、同年の秋から開始する予定だとのアナウンスがあったそうです。(このマシンは定価94万8000円でした。小生も導入した会社を2社以上、知っていますが、次に控えていた9500・8500等の第二世代のPower MacintoshはCPUに高性能なPowerPC604やPCIバスを搭載した機種であり、8115/110を上回る性能を有していました。同じく、個人的に筺体デザインが好きな、米ラディウス社のMacOS互換機、「System 81/110」シリーズ等も製品寿命が短い不運なマシンだと感じました。)

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 1995年1月末に発売された、漢字Talk7.5は新しい機能が満載でした。ちなみに元となったSystem 7.5は開発コードネームが「カポネ※1」と命名され、同年の夏に発売予定だった「シカゴ※2」のコードネームで有名なマイクロソフトのWindows 95を満を持して迎え撃つというアップルの強い意志が伝わってきます。(しかし、その後の結果は歴史が証明しています。)

※1Chicago(シカゴ)を拠点として、暴れたギャングのCapone(カポネ)の名前にちなんで開発コードネームが付けられていたそうです。
※2マイクロソフトは、Windowsの開発コードネームに様々な都市名をつけていたそうです。Chicago(シカゴ:Windows 95)、Detroit(デトロイト:Windows 95 OSR2)、Memphis(メンフィス:Windows 98)、Cairo(カイロ:Windows 2000)等です。

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小生の所有マシン

8100110

 小生、所有の8100は元々8100/100VCタイプ(Power Macintosh 8100/100: Technical Specifications)でした。ロジックボードは秋葉原で偶然見つけた、「System 81/110」の物に交換しています。筺体前面のエンブレムも100から110に手作りで直しています。

 1995年7月に発表された米ラディウス社のMacOS互換機、System 81/110に搭載されていたロジックボード(当時のアップルコンピュータから供給されていたものではあるらしいのですが)は下記の写真の様にビデオポートが他と異なっていました。

 個人的にSystem 81/110の筺体デザインが好きだった小生が何故かロジックボードだけ入手できたのも幸運でした。(小生は暇な時に秋葉原や新宿・池袋、遠くは名古屋の大須、大阪の日本橋等の電気街を主にタウンウォッチングをしながら、自分だけのダイヤモンド(他人からみたらガラクタ?)を見つけるのを趣味の一つとしています。)このロジックボードも、2004年頃、秋葉原ラジオデパート地下の「秋葉原エレクトリックパーツ」で発見しました。見慣れたヒートシンクの付いた、メモリスロットが8個のPowerMacintosh 8100用のロジックボードの筈なのに、高密度ビデオポートのあるべき個所にDB15ビデオポートがあったのが、その時、気になっていました。もしや、と思いながら手にとって刻印を見た時「Radius Inc.」と記載されていたので、ピンと来たのでした。

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小生、所有のPowerMacintosh 8100/110はMac OS 8.1で動作しています。

Mac OS 8.6や9 では、動作がやや重い為です。

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Newer Technology提供のGauge PROでは、ほぼ正確に計測してくれています。

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Crescendo G3 NuBus プロセッサー・アップグレード・カード

Nubusg302

 Sonnet Crescendo G3 NuBus プロセッサー・アップグレード・カードは250MHzと300MHzの物とを小生は所有しています。前者は貰ったもので、後者はMJSOFTで2002年頃、在庫処分品を購入しました。数年間、Power Macintosh 7100/80 と 8100/100に搭載して使用していましたが、突然の電源故障で過剰電流がロジックボード他全ての拡張カードに流れて、虎の子のNuBus拡張カードもろとも逝ってしまいました。しかもPower Macintosh 7100と 8100の2台で発生したので、原因はG3カードの装着だと考えられます。トラブルの日時は異なりますが、遅いNuBusロジックボードに高速なG3カードの装着は電源に負荷がかかる様です。当時、虎の子のNuBus拡張カードを失ってしまったショックは大きかったです。それ以降、Sonnet Crescendo G3プロセッサー・アップグレード・カードは取り外しています。その後、逝ってしまったロジックボードや電源の方は秋葉原で代わりの物を入手しました。

Box

オプションのアダプターキットでPDSスロット用AV カードとVideo Card(VC)に対応

Adapterkit

 Crescendo G3/NuBus は初代Power Macintosh 7100 と 8100の場合、オプションのPDS アダプターを使用することにより、Crescendo G3/NuBus カードの PDS パススルーコネクター経由で, PDS video card(VC) あるいは AV カードが使用できました。 この場合、 VC あるいは AV カードはNuBus スロットを占有しましたが、設置後は良好でした。

秋葉館では初代Power Macintosh用Crescendo G3/NuBus カードの在庫がある様です。(2009年12月現在)

秋葉原ラジオデパート地下(B1F)の「秋葉原エレクトリックパーツ」では72pin 32MB SIMMを1本200円で販売していました。(2009年12月現在)

Bn いつまでも...6100

『いつまでも...Power Macintosh6100』のホームページでは初代Power Macintoshや68K Macintoshのアップグレードに関する事が、詳しく解説されているので、小生のバイブルとなっております。下記の「Macintosh改造道2001」でも紹介されています。(および、初代Power Macintoshシリーズの解説も最後の方のページに掲載されています。)

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Macintosh改造道―最強のチューンアップ解説書 (2001増補版) (アスキームック)

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小生にとって虎の子だったNuBus拡張カード(マニュアルだけ残りました)

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初代Power Macintosh関連で印象に残っている専門誌の記事

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 1994年は初代Power Macintoshが発売された年でも有り、各Mac専門誌が特集を組んでいました。その中で小生が印象的だったのはアスキー発行「HyperLib」にて戸島国雄さんが起承転結というコラムで述べていた「PowerPCは最善か?」というお言葉でした。PowerPC搭載マシンの登場により、速度面のみ持てはやされて、旧機種となってしまった68Kマシンが過去に追いやられそうな状況を批判した内容だったと思います。このお言葉の意味は、それから約15年を経た今も自身に問いかけています。それは例えば、プラットホームは違うのですが、現在の「日経パソコン」誌上の読者の声にも、15年前と共通の疑問が常にある事に驚きます。速いという事が最善であるかのごとく、新型CPUを搭載したパソコンばかりに目を向けるのではなく、旧型マシンの有効活用方法を求める意見が常に存在しています。

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マックな人2掲載、「パワーへの道」の巻

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マックな人〈2〉 (Mac Fan BOOKS)

 現在も毎日コミュニケーションズ発行、「Mac Fan」に連載中の藤原鉄頭先生の「マックな人」は小生も大ファンです。Mac Fan Books「マックな人2」は「Mac Fan」に連載されていた作品を別冊としてまとめたシリーズ2巻目です。 「マックな人2」の中の「パワーへの道」では、主人公が当時、最強の初代Power Macintosh 8100を1994年12月の年末商戦で賑わう秋葉原で入手する様子が描かれています。1994年~1995年当時、マックな人「パワーへの道」の巻が「Mac Fan」にシリーズで連載中だった頃は、この続きを読みたくて特に発売日が楽しみでした。

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初代Power Macintoshが登場した映画

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ザ・インターネット [DVD]

ザ・インターネット(1995) - goo 映画

 この映画の中には初代Power Macintoshが多数登場します。

 映画では フリーのコンピュータ・アナリストのアンジェラ・ベネット役でサンドラ・ブロックが登場し、物語が進行して行きます。(面白いのは物語中の彼女の自宅にはMacintoshとWindowsマシンがそれぞれ2台のディスプレイと共に仕事場に置かれており、当時のコンピュータ業界の勢力図を象徴している様なシーンとなっています。)

 物語では彼女の個人情報が改ざんされて、アンジェラ・ベネットとして登録されているニセの女がもう一人存在する事が判ります。そこで、アンジェラ・ベネットになりすましているニセの女が勤めるカシードラル社の有る巨大ビルに潜入するのですが、そのオフィスや最後の方に出てくる見本市会場にて初代Power Macintoshが多数登場します。そのタワー型筺体に有るPowerPCの文字が小生の目には輝いて見えました。また、コンピューターウィルスの入った記憶メディアとして当時、主流のFDが小道具として使われています。この映画における最大のクライマックスシーンで、このFDをサンドラ・ブロックが使用した結果も印象的でした。

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パワーアプリケーション

 例によって、ハードウェアが提供された後、Aldus PageMaker 5.0Jや三種の神器と言われたQuarkXpress 3.3JやAdobe Illustrator 5.0J→5.5J、Adobe PhotoShop 3.0J等がPowerPC上でネイティブ動作するパワーアプリケーションとなって次々と発売されて行きました。また、従来はUNIXワークステーション上でしか稼働できなかったCADや3DのアプリケーションがPower Macintosh用に移植されて行きました。

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フォトショップ実戦マスター

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フォトショップ実戦マスター

 早川廣行先生が執筆された解説書です。1994年当時、Macintoshの基本的な使い方、Adobe PhotoShopの基本機能をマスターしていることを前提に、Adobe PhotoShopを利用して画像処理をしたいと思っているデザイナー、写真家、オペレータを読者として想定していました。当時の付録はFDでした。この本と15年前に出会った事に大きな意味がありました。小生にとって、DTP業務は大切な収入源を生む為の仕事の手段でしたので、Adobe PhotoShopの画像処理に関しても、この本のタイトル通りに、何回も読んで、小生なりにアレンジして実戦に応用しました。その後、Adobe PhotoShopのバージョンUPとデジタル環境の進化に伴い、次々と出版された早川先生の著書は貴重な資料となっています。(この解説書の次に発売された『印刷・出力実戦マスター』は名著だと思います。)

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プリプレスのためのMacintosh DTP〈基礎編〉

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プリプレスのためのMacintosh DTP〈基礎編〉

 この本は68K(ろくはちケー)Macintosh最後のQuadra 840AVやQuadra 650が市販されていた頃の1994年2月に初版が発行されています。よって、様々な環境別のDTPシステム構成例が紹介されていますが、クライアントマシンの中心には上記の2機種が設定されています。この頃のDTPシステム構成例を見ると15年を経た現在、さらなるデジタル化に伴い、アナログ工程が衰退してしまいましたが、個々のハード&ソフト面の進化を差し引くと、大まかな流れは現在と共通している様に感じます。また、製版部門はデジタルカメラの普及で業務用スキャナの活躍する機会が減ったり、フィルム出力からCTP出力へと移行しています。ただ、この本にて解説されているDTPの基本的な流れから判断すると、1994年当時、既に日本におけるDTP環境の骨格は、ほぼ完成されていたと感じます。(2010年以降、さらなる技術革新と不景気の波が日本のDTP環境を変えて行くと思われます。)

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お仕事

 小生の所属する印刷業界においても、1994年以降、Power Macintoshが各社で導入されて行きました。当時はDTPのカラー化の普及と共にデータの大容量化も急速に進行した為、Power Macintoshの登場が切望されていました。また、組版部門においても以前の花形だった、写植機はカラー画像を基本的に扱う事ができなかったので、DTPアプリケーション上で容易にカラー画像を扱えるPower Macintoshへの移行が進んでいました。製版部門においても、イメージセッタの導入に伴うアナログからデジタル化への第一歩としてPower Macintoshが導入されて行きました。

 多様なDTP業務用製品を提供する専業メーカー各社もクライアントマシンにPower Macintoshを想定して様々なハードウェア・ソフトウェアの単独またはトータルシステムを開発して行きました。例えば大日本スクリーン製造(株)は巨大な製版カメラを製造していた頃も含めて印刷業界を常に支える専業メーカーの一つです。時代の変化と共にその延長線上に生まれたと思われる、RENATUS(レナトス)も従来の製版におけるレタッチ作業をデジタル化させるワークソリューソン(印刷製版用統合システム)として登場していました。

 こうして、PowerPCを搭載したMacintoshをクライアントマシンとして導入する事によって、印刷業界におけるDTPの裾野が広がり、黄金時代を迎える事となります。また、根底にAdobe PostScriptという共通のページ記述言語が影の主役として存在した事も忘れてはいけないと思われます。

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RENATUS(レナトス)

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 Macintoshを主としたDTPが普及する前までは、通常、組版工程は写植、製版工程はアナログで行われていました。この製版工程をデジタル化してカラー画像などの画像処理を行うシステムにCEPSが有りました。例えば、大日本スクリーン製造(株)のRENATUS(レナトス)や旧ライノタイプ・ヘル(株)のDaVinci(ダビンチ)等はUNIXベースの汎用のワークステーションを使用して専用の集版システムを構成していました。(CEPSの中には数億円を超える価格の大規模なシステムもあったそうです。)

 RENATUS(レナトス)は大日本スクリーン製造(株)が開発した従来のCEPSとは異なるコンセプトで開発されたシステムだそうです。当時のMacintoshを主としたDTPにおけるマシンのパワー不足や、それを操作するデザイナー、オペレータの業務分野を超えた制作の負担等を補い、かつ従来の製版処理を熟知した高度な機能を備えているのが特徴との事です。(実際、当時はアナログによる手作業が不可能と思われる、製版フィルム上の細かい仕上げをレナトスが実現していたので、その登場には強烈なインパクトが有ったそうです。)

 RENATUS(レナトス)はUNIXのSun SPARC stationをメインマシンとしたデジタル製版処理システムでした。版下台紙を含む、多様な入稿形態に対応できる環境をソフトウェアによって構築し、独自のDTP機能、画像処理機能、集版機能を備えていました。その後、Power MacintoshとDTPソフトウェアの進化により、現場での迅速な対応が可能になった為、一般的にレナトスも次第に使用されなくなって行きました。

※CEPSとはColor Electronics Prepress Systemの略です。急速な印刷技術(ソフト&ハード面)の進化に伴って、DTPが発達したことにより、CEPSは次第に使用されなくなりました。

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ヒラギノ

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 ヒラギノは、書体設計制作を生業とする(有)字游工房(http://www.jiyu-kobo.co.jp/)が創作し、大日本スクリーン製造(株)の製品として1993年に発売開始されたプロフェッショナル用、千都フォントシリーズのファミリー名です。  

 2000年2月16日にアップルは、次期OS「Mac OS X」に、日本語環境のシステムフォントとしてヒラギノ(明朝2書体、角ゴシック3書体、丸ゴシック1書体の合計6書体)をOpenTypeにて標準搭載すると発表しました。現在もMac OS X v10.6 Snow Leopardに標準搭載されています。

※ヒラギノの名称は京都市北区の地名である柊野(ひらぎの)に由来するそうです。

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モリサワ

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 モリサワは、写研と並ぶ、古くからの手動写植機や電算写植機のメーカーでした。日本でのDTPの黎明期に、いち早く、Adobeと提携し、Macintosh用PostScriptフォントを開発して和文書体の普及に務めました。

 初代Power Macintoshが導入され始めた1994年当時はOCF形式のPostScriptフォントが主流でした。モリサワでは一般DTP制作・編集用としてクライアントマシンのMacintosh用にはATMフォント、DTP用のPostScriptインタプリタを搭載したレーザープリンタ用には低解像度フォント、製版工程におけるイメージセッタ出力用には高解像度フォントが用意されていました。

 また、Macintoshの漢字Talk7にもモリサワの和文書体(リュウミンライト-KL、中ゴシックBBB等)がTrueTypeにて標準搭載されていました。余談ですが、1994年当時から、DTP初心者がモリサワのATMフォントと漢字Talk7付属のTrueTypeフォントを混同して使用してくるケースが多く、データチェックなしだとイメージセッタで文字化けして出力されるので、結構、無駄なトラブルがありました。 

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Adobe Plus Pack

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 1993年当時、Adobeはモリサワ和文書体を自社でも販売していました。例えばAdobe Plus PackはATM 3.5JプログラムとATMスクリーンフォントのモリサワ和文書体3種類、欧文書体を30種類バンドルして販売されていました。

 Adobe Type Manager (ATM) は、アドビシステムズ社が提供しているフォント表示ソフトです。例えば、ATM 3.5JをMacintoshのシステムフォルダ内、コントロールパネルにインストールして機能ONにしておくと、ATMスクリーンフォントがコンピュータ画面上で美しく表示され、理想的な状態での組版作業が可能でした。(逆に機能していないと、ATMスクリーンフォントがビットマップでギザギザの状態で表示されました。)各対応アプリケーションで作成データを保存すれば、ATMスクリーンフォントがPostScriptインタプリタを搭載したレーザープリンタでは低解像度フォント、製版工程におけるイメージセッタ出力時には高解像度フォントに自動的に置き換わって美しい書体で最終印刷物を仕上げる事が可能でした。

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Acolor

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 「A Color」は富士ゼロックスのデジタルカラー複写機でした。「A Color」はDTPのカラー化と共に1990年代に普及し、カラーカンプ出力の代名詞になって行きました。上記広告の掲載された1994年初頭のスペックはA3サイズで400dpiの出力が可能でした。Adobe純正PostScript Level2インタープリタを実装していました。フォントは欧文39書体、和文5書体を搭載していました。さらにスキャナー機能も備えていました。

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OKI MICROLINE series

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 沖データのLED方式による、モノクロページプリンターMICROLINE 800PSシリーズを発売後は、DTP業界のデファクトスタンダードとも呼べるページプリンターとして次第に普及して行きました。MICROLINEシリーズは1990年代を代表するプリンターの一つです。

 上記、801PSIIシリーズの広告がMac専門誌に掲載されていた、1994年初頭の「MICROLINE 801PSII+F」のスペックはB4サイズで400dpiの出力が可能でした。Adobe純正PostScript Level2インタープリタを実装していました。フォントは欧文35書体、和文5書体を搭載していました。

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 上記は次に発売された803PSIIシリーズの1995年初頭の広告です。「MICROLINE 803PSII+F」のスペックはA3ノビサイズで600dpiの出力が可能でした。Adobe純正PostScript Level2インタープリタを実装していました。フォントは欧文35書体、和文5書体を搭載していました。

※ちなみに個人所有していたMICROLINE 803PSIIでの消耗品だったイメージドラムカートリッジは高かったので、交換には勇気が必要でした。

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DTPエキスパート

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 1994年3月からDTPエキスパート認証試験がJAGAT(日本印刷技術協会)によりスタートしました。「DTPエキスパート」とは、100年以上の長い歴史を持つ、伝統的かつ最新の印刷技術と当時、Macintoshを中心とする欧米に始まったDTPを含む最新のコンピュータ技術の両分野に対応できる幅広い知識を持った、指導的立場に立てる人と定義されていたそうです。

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1994年に印象に残った会社

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コンパックの奇跡―高品質・低価格を実現した驚異の経営・生産革命

 Compaq (コンパック) という会社は、1982年に米国で元TI社員のロッド・キャニオンが中心となって設立されました。2002年、HP(ヒューレット・パッカード)との合併後はPC製品の一ブランドとして引き継がれ、現在に至ります。

 1994年のCompaqは年間パソコン販売台数が約480万台となり、Apple、IBM を抜いて、世界一となりました。小生が注目したのは、AppleがMac史上最強の初代Power Macintoshを持ってしても念願のビジネス市場に参入できなかったのに比べて、CompaqはPC/AT互換機の利点を生かしつつ、当時の世界シェアが、それぞれ約80%と言われていたマイクロソフトのWindows、インテルのCPU、さらにネットワークOSで首位のノベル等と連携する「水平協業」方式を取ってビジネス市場での売上を伸ばしていた事でした。

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Microsoft

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 上記の広告はMacintosh版Excel ver4.0です。(マイクロソフトのExcelは最初、Macintosh向け表計算ソフトとして開発されたのは有名な話ですが、同時にGUI環境におけるアプリケーションを開発できた事による技術的蓄積が功を奏し、MS-DOSの次に登場したWindowsのGUI の採用にも生かされているそうです。)

 マイクロソフトは1995年に発売予定のWindows95以外に、より堅牢なOSを必要とするビジネス市場向けにはWindows NT 3.51の後継として、Windows95とGUIを共通化したWindowsNT4.0ワークステーション&サーバーを開発していました。これにより、一般ユーザーから企業ユーザー迄をカバーできる幅の広いラインナップを揃える事で、さらなる躍進を目指していました。(Windows NT 4.0は1996年に発売されました。)

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Intel

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 上記の広告はMac専門誌に掲載されたインテルのPentiumプロセッサの広告ですが、当時はびっくりしました。

 インテルは1995年にマザーボードのATX規格を発表しました。さらにグラフィックスカード向けの専用スロット、AGPを考案し、インテルが考案したPCIスロット、ATXマザーボード、AGPスロット等はやがてPC/AT業界標準となったばかりか、PCIスロットやAGPスロットはPower Macintoshのインターフェースにも採用されました。インテルは本業のパソコン向けCPUにおいても1998年頃からAMDとの死闘を繰り返しながら、現在迄、驚異的な発展を遂げました。 一方、PowerPC連合はPower Macintosh用のCPU開発において、前述の2社の様な激しいCPU開発競争にさらされなかった反面、パソコン市場で大きくシェアを伸ばす事もありませんでした。結局、インテルの持つCPUの市場占有率の高い立場を生かした、PC/AT互換機ハードウェア面での業界標準の規格を提案して、実際に業界標準にしてしまうという圧倒的な存在感も、PowerPC連合には無かった様な気がします。(IBMは2004年にIBM PC事業部門をレノボに売却してしまいます。)

※ATX(エー・ティー・エックス)とは、1995年にインテルが策定した、マザーボードの規格です。それまでのAT規格に代わって、業界標準の地位を確立できました。基板サイズを一定としたことで、ケースをそのままに、マザーボード単体の交換が可能になりました。

※PCIバスは、当初CPUアーキテクチャに全く依存しないデバイス間を結ぶ内部高速バスLocal Glueless Busとして、1991年にインテルから提案されました。

※AGPは、インテルが開発したビデオカード用のポート(拡張バス)です。

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 個人的に感じる事は初代Power Macintoshの性能うんぬんよりも、当時のAppleがRISC型のCPUを採用したという事で、Power Macintoshが時代に先駆けた先進性を持つパソコンだという事を内外にアピールできた点ではなかったかと思います。この為、Appleが同クラスのPentiumを搭載したWindowsマシンよりもPowerPCを搭載したPower Macintoshの方が速いのだと常に新製品の発表時に言い続ける事で、初代からG5迄の10年以上に渡ってPowerPC搭載Macintoshは高性能であるというイメージを保ちつつ、生産し、販売する事が可能だったのかも知れません。

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